はじめに
3端子ICとは?しかもこれで音楽がなる?どういうことだ??と思って秋月電子通商で購入しました。
そもそも「3端子メロディIC」って何?
3端子=「電源+出力」だけのIC
UM66T19Lのピンはこの3本だけです(TO-92形状の“トランジスタみたいな”見た目)。
- O/P(メロディ出力)
- VDD(+電源)
- VSS(GND)
つまり、マイコンのように
- クロック入力
- 通信(I2C/SPI/UART)
- プログラム書き込み
…は不要。電源を入れるだけで、OUTから“音の信号”が出てきます。
なぜ電源だけで曲が鳴るの?(原理)
UM66Tシリーズの中身はざっくり言うと、次のブロックでできています。
- 発振器(クロック):時間の基準を作る
- メロディROM:どの音程をどのタイミングで鳴らすかが“焼き込み済み”
- トーン生成(分周):クロックを分周して音程(周波数)を作る
- テンポ生成:音の長さやリズムを作る
外側から制御しなくてもIC内部だけで「楽譜(ROM)」を「時計(発振器)」で読み進めて「音(OUT)」に変換することができます。
UM66T19Lの「L」って何?
型番末尾の L / S は “再生モード” の違いです。
- S:ONE SHOT(ワンショット) …1回鳴ったら止まる
- L:LEVEL HOLD(レベルホールド) …条件を満たす間、繰り返し鳴る
今回入手したのは UM66T19L なので L=LEVEL HOLD 側です。
実用上は「電源を入れている間、繰り返しメロディが流れる」挙動として扱うのが分かりやすいです
(スイッチでON/OFFして使うこともできます)
音を聞くために必要なもの(部品表)
最小構成(まず鳴らす)
- UM66T19L
- 電源 1.5〜3.3V(単3×1〜2本、Picoの3.3V出力)
- パッシブブザー(圧電タイプ、パッシブでも可)
音量を出す(高難易度)
- 8Ωスピーカー(0.25W〜)
- NPNトランジスタ:2SC9013(例)/ 2SC1815 / 2N3904 など
- 抵抗 4.7kΩ
- 電解コンデンサ 1µF(データシート推奨例)
配線図
簡単に音を出す
とにかく鳴らしてみましょう。
端子の文字が見える方を正面にして、中央が1(電源)、左が2(GND)、右が3(出力)です。
UM66Tシリーズは仕様表どおりのピン配置で配線しないと動作しません。外観の半円や感覚で判断すると、正常なICでも「鳴らない」状態になりますので注意が必要です。
左ピン (Pin1 VSS) ─── Pico GND ─── ブザー(-)
中央ピン(Pin2 VDD) ─── Pico 3V3
右ピン (Pin3 O/P) ─── ブザー(+)スピーカーでしっかり鳴らす:トランジスタ増幅

「押している間だけ鳴らす」スイッチ付き(ノーマルオープン)

- スイッチで VDDを入れる(ONで鳴る/OFFで止まる)
- LEVEL HOLD(L)なので、押している間は流れ続ける挙動になりやすいです
「音を聞きたい」— 確実に聞くためのチェック手順
手順1:電源を正しく
- UM66Tは 1.3〜3.3V動作が基本。USB 5Vを直結しないようにしましょう。
- 電池なら 単3×2本(約3V) が手軽。
- 最も手軽な電源は、picoの3.3v出力を利用することです。
手順2:ピエゾ→スピーカーの順に進める
- いきなりスピーカーで鳴らない時、原因が「増幅側」なのか「UM66側」なのか切り分けしにくいです。
- まずは ピエゾで“鳴る/鳴らない”を確認 → 鳴ったらスピーカー回路へ。
UM66TのOUTは「音程情報(周波数変化)」を出力するだけで、音を作る側(ブザー)が自励発振してしまうと、メロディ情報が反映されない。よってメロディ再生にはパッシブブザー(圧電)を使うのが正解です。
身近な活用例
・ドア開閉でメロディ(リードスイッチ+UM66T電源ON)
・ボタンのおもちゃ改造(押したらエリーゼ)
・自転車・車載の“注意喚起音”(電源ONで鳴る=状態通知)
・フェイクキャンドル等の中に入ってるICを“スピーカーにつなぐと曲が出る”
まとめ
メロディICを使えば簡単に音楽を出力することができることを理解できました。
エリーゼのためには電話の保留音としても有名ですが、この端子で流れてたのかな?と想像できました。
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