目次
はじめに
今回は、録音モジュールを紹介します。
このモジュールの面白いところは、ボタン操作だけでなく、これまで使ってきたセンサーなどの外部入力とも簡単に連携できることです。この記事では、構成や使い方、そして「なぜそれができるのか」という原理まで解説します。
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IC1820録音モジュールとは?基本構成と機能
構成
| 機能 | 説明 |
| 内蔵マイク | 音声を拾って録音するためのマイク |
| スピーカー端子(SPK+/SPK-) | 再生専用スピーカー接続端子(スピーカーは付属) |
| 物理ボタン | 録音・再生操作が可能なタクトスイッチ |
| 制御ピンヘッダ | 外部から録音・再生を制御できるピン |
| 電源ピン(VCC、GND) | 3.3-5Vで駆動 |
| ステータスLED | 録音中や生成中に点灯 |
主要ピン一覧(REC、PLAYE、PLAYL、FT、SPKなど)
| ピン名 | 役割 | 備考 |
| VCC | 電源入力(3-5V) | 5V推奨 |
| GND | グラウンド | – |
| REC | 録音開始(GNDに落とす) | 押している間、録音 |
| PLAYE | 全部再生 (エッジトリガ) | 一瞬GNDに落とすと再生 ”E”はEdgeの略 |
| PLAYL | 押している間、再生 (レベルトリガ) | 再生中(GNDに接続しているときだけ)だけ音が出る |
| FT | フィードスルー | 録音中のマイクをリアルタイム出力 |
| SPK+/SPK- | スピーカ接続 | 小型スピーカ対応(1W程度) |
基本の使い方 — 録音と再生の手順
ボタンで操作する
モジュール上にある物理ボタンを使うだけで、すぐに録音&再生が可能です。
| 操作 | 方法 |
| 録音 | RECボタンを押して録音開始、離すと終了 (最大10秒程度) |
| 再生(ワンタッチ) | PLAYEボタンを押すと録音内容を最後まで再生 |
| 再生(長押し) | PLAYLボタンを押している間だけ再生 |
センサーと連携して「自動再生」にする方法
<配線>
| 録音モジュール | PIRセンサー |
| PLAYE | OUT |
| GND | GND |
| VCC(共有) | VCC(共有) |
<動作>
1.人が近づくとPIRの出力がHIGHになる
2.PLAYEピンに一瞬信号が入り、録音された音声が再生される
作動原理を理解する(内部構造)
このモジュールの中には「ISD1820」という録音・再生ICが使われており、以下の機能を持っています
まずは、全体構成です
マイク → A/D変換 → メモリ → D/A変換 → アンプ → スピーカ
・音声をマイクで広い、アナログ→デジタル変換(録音)
・内部の不揮発性メモリに位置字保存(10秒前後)
・再生時にデジタル→アナログ変換し、アンプ(増幅)でスピーカーに出力
再生や録音を「GNDに落とすことでトリガーできる」設計になっているのがポイントです。
センサー出力がLOWになれば、ボタンと同じ操作が可能な仕組みです。
応用アイデア集
| センサー | 動作例 |
| 人感センサー | 玄関で「いらっしゃいませ」を再生 |
| ドアスイッチ | 開いた瞬間に「いらっしゃいませ」を再生 |
| タクトスイッチ | おもちゃに「ボタンをおすと喋る」機能追加 |
| 温度センサー + RaspberryPi Pico | しきい値を決めて、「高温注意」を音声警告 |
まとめ
これまで学んできたセンサーや仕組みが一つになったとても楽しいモジュールだと思います。
いくらでも応用が効くと思いますのでぜひご自身で試してみてください。
今回は説明しなかった「ICとは?」や「USBからピンに電源を供給する方法」などは別途記事にします。
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