はじめに
自転車のトレーニングやレースにおいて心拍数の管理は大事です。数値の上がり方など調子のバロメータにもなります。ただ、多くの人がぶつかるのが “胸バンドの装着、めんどくさすぎ問題” です。
心拍計の役割
自転車トレーニングの“負荷の目安”になる
心拍は「どれくらい体に負荷がかかっているか」を表す超基本指標です。
- ペース配分が安定する
- 無駄なオーバーペースを防げる
- L1〜L5などのゾーン管理ができる
- FTPがまだ分からない人でも使える
パワーメーターに投資する前に、まず心拍管理をするメリットは大きいです。
他のスポーツでも使えますしね!
原理の違い
胸バンド(ECG方式・心電図)
心臓が収縮するたびに生まれる“微弱な電気信号”を皮膚から直接拾います。
精度が非常に高い のが特徴。
アームバンド(光学式:PPG方式)
LEDを照射し、血流が増減することで生じる光の反射量の変化を読み取ります。
最近のデバイスはアルゴリズムがかなり進化しており、
日常〜中強度の自転車トレーニングでは 十分実用レベル。
アームバンドのメリット
とにかく「つけるのが楽」これが最大の価値
✔ 1秒で装着できる
時計と同じ。腕に巻くだけ。冬のレイヤリングでも、外側の腕部分につければOK。
✔ 装着ストレスがゼロ
胸バンドの「濡らす → 巻く → 位置調整 → 圧迫感」がありますが、そんなことはしなくて良い
✔ 精度が上がってきた
昨今、アルゴリズムが良くなったことともあり特に以下のような場面では胸バンドと変わらない精度です
- ローラー台
- 通常のロードワーク
- L2〜L4の安定したペース
✔ 価格が安い
3,000〜6,000円。この価格帯のもので十分です。
✔ 準備のハードルが低いから“続く”
トレーニングは継続が命。装着が面倒だと、そもそも使わなくなります。
胸バンドのデメリット
正確だけど、とにかく“装着が面倒”
- 濡らさないと正しく動かない
- 夏、汗でズレやすい
- 冬は脱着が地獄(ベースレイヤーの下)
- 肋骨の圧迫感が気になる
- 長時間だと擦れることも
服を着た後につけ忘れに気づいたら「今日はもういいや…」となりがちです。使わなかったら意味がありません。
比較表
| 項目 | アームバンド | 胸バンド |
| 測定方式 | 光学式(PPG) | 心電図(ECG) |
| 精度 | 普段遣いには十分 | 最高レベル |
| 装着の手軽さ | ◎ | ✕ |
| 冬の相性 | ◎ | ✕インナーのしたに装着 |
| 夏の相性 | ◎ | △汗でずれる |
| 価格 | 安いモデルが多い | やや高価なものがおおい |
| 継続のしやすさ | ◎ | △ |
こんな人におすすめ
✔ 初めて心拍計を買う人
✔ パワーメーターなしで効率良くトレーニングしたい人
✔ 週末ライダー・フィットネス志向
✔ 胸バンドの圧迫感が嫌い
✔ 夏も冬も快適に使いたい
✔ コスパ重視派
逆に以下の人には胸バンドが良いと思います。
- レースで心拍データの正確性を極限まで求める
- インターバルで瞬間的な心拍変化を厳密に取りたい
まとめ
アームバンドの心拍計は、
- 装着が簡単
- 価格が安い
- 精度も年々改善
- 何より継続しやすい
というバランスの良さから、ロードバイクの心拍管理を始める人に最適なデバイスです。
胸バンドは正確ですが、装着のわずらわしさが“習慣化の邪魔”になりがち。
手軽さ × 継続しやすさ × コスパ。この3つを重視する人なら、アームバンドタイプがオススメです。
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